要点
OpenAIは10月1日、gpt-5.3-codex、gpt-5.4-nano、gpt-5.1を廃止予定とし、2027年4月1日にAPIから削除すると案内しました。同日に、tts-1など4つの音声合成モデルも2027年1月6日に終了予定となっています。アプリがモデル名を環境変数、設定ファイル、コードへ固定している場合は、停止日より先に置換候補を評価する必要があります。
何が変わったのか
OpenAI APIの廃止予定一覧(OpenAI、2026年10月1日公表)は、gpt-5.3-codex と gpt-5.1 の移行先に gpt-6-sol、gpt-5.4-nano の移行先に gpt-6-luna を示しています。3モデルはいずれも2027年4月1日に停止予定です。
音声合成では、tts-1、tts-1-hd、gpt-4o-mini-tts-2025-03-20、gpt-4o-mini-tts-2025-12-15 が2027年1月6日に停止予定で、同資料は gpt-realtime-2.1-mini への移行を案内しています。これは「古いモデルが推奨されなくなった」という表示だけではなく、停止日以後は対象名でAPIを呼び出せなくなる廃止告知です。
どこで効くのか
モデル名がアプリ設定に集約されていれば、置換と回帰テストの範囲を絞れます。反対に、バッチ処理、音声生成ジョブ、プロンプト評価、外部顧客ごとの設定へ名前が散らばっていると、停止日まで残った経路だけが失敗します。移行先は同じ入出力や料金を保証するものではないため、モデル名の文字列置換だけで完了とはできません。
一般的なWeb・AIアプリでは、モデルごとに「呼び出し元」「期待する出力形式」「上限・遅延」「評価用の入力セット」を対応付けておくと、廃止告知を受けたときに検証対象を取り違えにくくなります。
導入するか
採用判断
対応必須 — 対象モデルを利用している場合、停止予定日までに移行先で機能・品質・コストを確認する必要があります。対象モデルを利用していない場合も、設定ファイルや過去のジョブ定義に残っていないかだけは確認します。
確認チェックリスト
- リポジトリのモデル設定、デプロイ設定、ジョブ定義から4つの対象モデル名を検索します。
- 見つかった呼び出しごとに、OpenAIが案内する移行先と停止日を記録します。
- 代表入力を3件選び、移行先でJSON形式、ツール呼び出し、音声ファイルなど、その経路の成果物を比較するテストを決めます。
- 対象名が見つからなければ、検索対象と「対象外」の結論を残して完了です。
前提知識
廃止(deprecation)は、停止日まで利用できることを意味しますが、停止日後の継続利用はできません。モデルを差し替える際は、APIの互換性だけでなく、出力の形式、レイテンシ、利用上限、評価結果を別々に確認してください。
参照元
- Deprecations — OpenAI API、2026年10月1日公表。対象モデル、停止日、推奨移行先を掲載。