要点
APIのコストを下げるには、キャッシュが「ある」だけでは足りません。OpenAIは8月20日、プロンプトキャッシュのヒット率やキャッシュ読取・書込トークンを追えるダッシュボードを追加しました。同日、Images APIとResponses APIの画像生成ツールでは、gpt-image-2 の透過背景出力もプレビュー提供に入りました。
前者は、同じ前置きや長い指示を繰り返すアプリで、実際にどの程度キャッシュが効いているかを見るための機能です。後者は、ロゴや切り抜き素材を後から合成する画面で、背景削除を別工程にせず画像生成時に扱える選択肢を増やします。
何が変わったのか
OpenAI API Changelog は、キャッシュ効率を時系列で確認するダッシュボードをAPIプラットフォームへ追加したと案内しています。モデルとサービスティアで絞り込み、キャッシュヒット率、書込み1回あたりの読取り、キャッシュ読取り・書込み・非キャッシュのトークン内訳を確認できます。
同じ更新では、gpt-image-2 と gpt-image-2-2026-04-21 を使う Images API、または Responses API の画像生成ツールに、background: "transparent" を指定するプレビュー機能が加わりました。出力形式はPNGまたはWebPで、JPEGは透過背景に対応しません。
どこで効くのか
キャッシュの画面は、長いシステム指示や共通資料を毎リクエストに載せる問い合わせボット、文書生成、社内検索で役立ちます。モデル別に見ることで、プロンプト構造を変えた後にキャッシュ効率が動いたかを、レスポンス時間や請求額だけに頼らず確認できます。ただし、画面の数値は最適なキャッシュ設計を自動で示すものではありません。指示の順序や共通部分の置き方は、実際のリクエスト構成と照らして判断します。
透過背景は、ECの商品素材、CMSの見出し画像、デザインツールへ渡すアセットで使えます。JPEGを既定にしている処理では成立しないため、保存拡張子、CDNの変換設定、ブラウザ側の表示をPNGまたはWebPまで通して確認してください。
導入するか
採用判断
今すぐ試す — キャッシュを利用するAPIアプリは、まずダッシュボードでモデル別の基準値を記録できます。画像の透過背景はプレビュー段階なので、利用者へ公開する生成フローではPNG/WebPの扱いと品質を小さな検証で確かめてから有効にします。
15分ミニ課題
- APIプラットフォームのプロンプトキャッシュ画面を開き、使用中のモデルを1つ選ぶ。
- キャッシュヒット率と、キャッシュ読取り・書込み・非キャッシュのトークン内訳を記録する。
- 共通指示を持つリクエストがある場合は、直近の変更と数値を比べる。該当リクエストがなければ「対象外」と記録して完了する。
完了条件は、対象モデルと3指標の値、次に見直す共通プロンプトの有無を1行ずつ残せることです。画像機能を試す場合は、テスト用の1枚だけに background: "transparent" とPNGまたはWebPを指定し、透明部分が期待どおりかを確認します。
最小コード例
透過背景を使う場合は、公式ガイドに示された background と対応出力形式を指定します。SDKごとの呼び出し形は変わり得るため、利用中のSDKの画像生成ガイドで同じパラメータ名を確認してください。
{
"model": "gpt-image-2",
"background": "transparent",
"output_format": "png"
}
前提知識
プロンプトキャッシュで共有部分を前方に置く設計、モデル・サービスティアごとの利用量、PNG/WebPのアルファチャネルを確認してください。
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